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管理人:azu
(From:2016.6.28)

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

その世界の狭間で



意識を手放して眠れる夜が、こんなにも安らげるものだと。
これまで知らなかった。


隣に眠る女の柔らかい髪に無言で指を埋める。
戻した手を眺めながら、視界に入る緩やかなフォルムに触れる。
己の命が助かることが本望と言い切った真っすぐで強い瞳を、伏せた瞼の奥に映しながら。



***



「眠れないのか?」


明け方帰って来た獠に、声をかけられた。
その声は鮮明で、振り返ると真っ直ぐに瞳がぶつかる。
蛍光灯を付けたまま、香はリビングのソファーのベランダ側に座っていた。


午前5時近く。
いつもなら、完全に香は寝ている時間だ。


「珍しいな、こんな時間に」


いつもの獠ならヘベレケで呂律が回らずにとてもお酒臭いはずなのにと、不思議に思ったことを覚えている。


よいしょっと


スリッパを履いている割に、獠が来たこと帰ってきたことが分からなかった。
いつもはパタパタと気怠そうに歩いてくるのに。
ましてや酔って帰宅した夜に丁寧に履いていることの方が少ない。
筋肉質な重量のある身体を受け止めてソファーがギシリと軋む音が、静かなリビングに大きく響いた。


……オヤジ

うるせ


テレビの前のソファーに腰掛けた獠の顔を、まともに見ることはできなかった。
知っているカオリと知らないカオリ。
そして知りたくないカオリ。
何ともつかない香りをうっすらと漂わせているから。


なんの帰り?

あん?

……甘い匂い

ガキには関係ねぇよ

汚らわしい

……かもな

ごめん

知ってのことだろ?

ごめん、単なる八つ当たり

いやに、しおらしいじゃねぇか

別に……何となく

ふーん


売り言葉に買い言葉。
これでワンセットともいう。
あー言えば、こー言う。
阿吽の呼吸なんて、到底生まれそうにない。

獠はそれ以上言わずに、相槌だけ打って言葉を切った。
出ていく様子もない。


「あれで良かったのかな?」

ん?

「今回の依頼。やっぱり家族は一緒に居たかったんじゃないかなって」
「どれが正解かなんて、俺にも分からないさ」





今回の依頼というのは、ある家族からの依頼だった。
獠のパートナーとして依頼を受けるのは、両手で数えて足りるぐらいの頃の話。
10年以上前に失踪した父親を捜してほしいと、その娘から頼まれたものだ。
父親の知り合いが、最近この辺りでそれらしい人物を見かけたと。
風貌は変わっていたけれど、すれ違い際に耳にした声は間違いなくその人だと感じたらしい。

当時大手金融機関に勤めていた父親は、内部告発をしようとして逆に利用され、週刊誌に顔が載り社会的に追い込まれた。
一緒に内部告発を計画していた同僚からの信頼が離れ、唯一信じていた家族を置いて行方をくらませた。

幼少期の父親との楽しい記憶は、消えることはない。
胡坐をかく父の前に入り込んで、その目の前にある父の手を眺めながら魔法のようにいろんな動物を描いてもらったこと。
家の前で父が乗る原付バイクの前にこっそり立って乗せて遊んでもらったこと。
しっかりつかまってろよ~という笑いを含んだ愉快そうな父の声と、はしゃぐ自分の声。
自分目線の低い位置から見た色鉛筆を握る父の指。
懐かしい昔話を娘は楽しそうに思い出しながら、最後は悲しそうに。


「最初は捨てられたんだと思ったんです、私」


そう言っていた。
母親は置かれていった離婚届には判を押さず、死亡届も出していなかった。
生きていることを信じて、娘を一人でも育てると決めて。
でも現実はそんなに甘くはなく、寄り添う新しい伴侶が居るらしい。
娘からすれば父無き後可愛がられ懐いていて。
そんなことは、あって当たり前の流れだと感じていた。
でも結局見つかった父親はガンとして首を縦には降らず、家族の元へ帰ることを選択しなかった。


「家族には死んだことにしてほしい」


そう言い残した父親の言葉を、そのまま伝えた。
実際に生きているのに死んだことになんてできなかった。
余計なことは言うなと獠には怒られてしまったけれど。
依頼を受けたのは娘からで、父親ではないから。
娘は泣き漏れる声を抑えながら耐えていた。
その点、隣で娘の背中を優しく撫でていた母親は潔かった。
父親がそう言うと分かっていたのだろう。


「頑固だから。一度決めたら、私たちの言うことなんて聞かない人よ」


寂しさを含んだため息を吐き出して、呆れたように小さく笑っていた。
帰宅後に母親はしまったままだった離婚届に判を押し、役所へと提出したと聞いた。
あの家族には止まった時間を動かすきっかけが必要だったんだろうと思った。




「ほんとにあれで......」
「人生はやり直せる」

え?

「生きてさえいればな」
「…………うん」
「俺たちが見る景色は、そのほんの一部にしか過ぎん」
「そうね」
「俺たちが関わったことで、あの家族が見ていた景色が少し変わったんなら、儲けもんだろ」



なんか……獠が優しいの

ん?

……気持ち悪い


ソファーの上に体操座りしたままの香は、おでこを立てた膝へと押し当てた。
獠はふっと鼻から軽く息を吐き立ち上がる。


よいしょっと

……オヤジ

「早く寝ろ」


と静かに発して、リビングを後にした。
座る香の頭上をクシャッと雑にひと撫でしてから。


香は乱れた髪に無言で指を埋めた。
戻した手を眺めながら、見送った幅広い背中の残像に触れる。
離れて行く指の感覚と形のない影に、思いを馳せながら。




***



「こんなに幸せでいいのかな」


それは自分の台詞だと、獠は思っていた。
同じこのタイミングで。

これまでの長い葛藤の末に選んだ現実が。こんなにも幸せなものだと。
悩み苦しめると感じる日々に、やり切らない罪悪感が残ることも多かった。


俺も幸せだ


なんて気の利いた一言がうまく出てこない。
ただその腕を手繰り寄せて、深く抱きしめることでしか。
身体を重ねる関係になってからも、香は好きをダイレクトに投げてくる。


「今日もちゃんと(音が)、聞こえる」


抱き寄せた獠の胸元に耳を当てて、鼓動を確認している。
トクントクンと穏やかに一定の音で流れるリズムを確かめながら。

獠は一度大きく息を吸う。
胸元の動きに押し上げられた香は、そっと顔を上げた。


………お、おはよ……ぅ


急に目が合って一瞬硬直した香は、真っ赤になって照れた。
まだまだ慣れないらしい、この状況に。


「そんなにスリスリされると、また襲うぞ」


獠はごそりと動き、香の胸元へと唇を寄せる。
抵抗するもあっという間に、組み敷かれる次第。


っ……あぁ……あ……ん…


触れて滑らせた擦れる唇の動きに、香は痺れて思わず抑えていた口元からは、可愛い我慢の声が漏れてしまった。


「その気にさせちゃ悪いよな、朝から忙しい香ちゃんには」


香が瞑っていた瞼を少し上げると、獠が動きを止めて下から覗いていた。


わざとだと香にも分かっている。
たまに子どものようなイタズラな顔して、試すようなことをする。
獠から「煽るなよ」と言われても、そんなつもりはないから困ってしまう。
でもこんな時の獠の方が、自分を煽っているようでもっと困ってしまう。


朝の支度なんてどうでもよくなってしまうから。


獠は何も言わない。
聞いても茶化すか、口を塞がれるだけ。
それでも握られて絡まる指の強弱で、なんとなく理解してしまう、今は。
勝手な憶測でしかないけれど。
昔は触れることも口にすることもできなかった。
それが分からずに、1人悩んでいたのに。


不思議だなと、快楽の波に誘われながら香はボンヤリと考えていた。


「香」
…………っん?

「何考えてるか、当ててやろうか?」


今になって分かるのは、お互いに言わなければならないことも言えずに、葛藤を抱えながらここまで来たということ。


たぶん、今でも。


「今日はゴミの日」
「ハズレ」
「あら」
「ビン、カンの日」
「じゃあ問題ない」
「え?」


こっちは今日も敏感


と獠に耳元で囁かれたら、香は自分の下心への羞恥に耐え難くも、このまま流されてしまいたいと狭間で揺れる。


しだかれて咥えられて摘まれて。
上と下で微妙な時間差で攻められれば、意識を溶かす波が全身を覆い巡る。
今の波の満ち引きを待たずに、次から次へと。


でもーーーーー


遠のく意識の中で、香はいつも同じ答えを思い浮かべながら気持ちよく流される。





こうやって2人で朝を迎えられるなら。


言おうとしないことがあっても、知らないフリをしてあげる。


信じてるから。


だから明け方隣に潜り込んで来てキスされた時、甘い香はしなくても、お酒の匂いに別のカオリが僅かにしたことなんて。


忘れてしまおうと思う。


触れる肌の感触が離れることなく。
抱き締めて居てくれるなら。



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単に朝からイチャつく二人が書きたかっただけなんですが、違う感じになってしまいました。
イチャイチャは、また次回に(笑)

タイトルはそう......あれからもじっただけです(陳謝)
映画は拝見しておりません。
いろんな狭間がある二人。
原作の表情だけのコマって、とても感情移入してみてしまいます。
こうかな?こうだったら、いいな。それはないだろぉぉぉとか。
完全に個人妄想になりますけれども。
ひとりツッコミしてますもの(←)
余白って、Treasure Hunting してるみたいにワクワクします。


迎え火を炊きながら、ふと槇村さんちのことを考えてしまい。
薄情な娘でごめんね、とーさんお帰りと二言目になったことをお詫びしました(笑)
(小さなときのことですので、父のことはあまり覚えていません)



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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

and more



「好きと感じる条件、かぁ」
「なになに、香さん」
「ん~、好き嫌いの条件の特集なんだってさ、かすみちゃん興味ある?」
「うーん、どうなんでしょうね。結局人それぞれな気がするし」


キャッツのカウンターに一人で座る香は、駅から持参したフリーペーパーをぱらぱらとめくる。
片手で頬杖をついて、その条件とやらに首を傾げながら。
横に置かれた淹れたてのコーヒーカップに手を伸ばした。


「好きな条件って、なんて書いてあります?」
「こんな感じ」


香はカウンター向いから手元を覗き込もうとしていたかすみの方に雑誌を回転させる。
受け取ったかすみはしばし黙って目を通し。


「ありきたりですね」
「そうよねぇ」
「だって、これ」


・ふとした瞬間に思い出す
・危険を感じると思い浮かぶ
・夢に出現する
・一緒にいたいと思う
・話していると頬が緩む
・無意識に目で追っている
・異性と話しているのを見ると嫉妬する
・異性と食事していると罪悪感を感じる


「夢に出現するって、結構重症じゃない?」
「じゃあ、冴羽さん出てくるんですか?香さん」
「出てくるわけないでしょ、あんなもっこり男。夢見が最悪で眠れないわよ」
「私は出てくることありますよぉ、だって意識してるから」
「夢の中まで渡り歩いてナンパしてんのか、あいつは」
「私の夢の中の冴羽さんは、そんなことしませんよ」
「じゃあ、何してるの?」
「あんなこととかぁ」
「あ、あんなこと?」
「こぉんなこととか?」
「ど、ど、どんなこと?」
「やっぱり気になっちゃいます?」
「う......ううん、べ、別に、別に。寝ても覚めてももっこりのことしか考えてないバカは、相手にできません」
「でも、香さん」
「ん?」
「夢の中まで渡り歩いてるってことは、香さんの夢にも出てきてるってことでしょ?」
「へ?」
「お互い重症ですねぇ、うふふ」
「はっ、あはははははっ............なんか、一杯食わされた感じするわ......ははは............」


片手で頭の後ろを掻きながらバツが悪そうに苦笑いする香に背を向けて、かすみは店内のテーブルを拭きにカウンターを出た。
香はそれを目で追いながら、反対を向いた雑誌をくるりと自分の方へ回す。
そしてまた好きな条件とやらに目を通し、はぁと小さくため息を漏らした。


「悔しいけど、当てはまるのは全部あの顔なのよねぇ。あ~ぁ」
カラ~ン


ため息を付き終わると同時に、それを拭き流すようにカウベルの音が軽快に鳴った。
陽気に現れるのはいつものこと。


「お、今日はかすみちゃんも居たんだ。ついてるなぁ。美樹ちゃん、タコ坊主は?」
「買い出し中よ」
「わぁおぅ、じゃあ今はハーレム......じゃなかった、か」
「どういう意味よ」
「いやぁ、勇ましい背中だと思ったら、どこぞの香ちゃん」
「どこぞって、あんたね。......あーはいはい。香なんて平凡な名前、どこにでもあるわよ」
「何怒ってんだ。もしかして、あれ、生理中?」
「............一回、死ね」
「まぁったく、年中怒りっぽいんだから。うちの香ちゃんは」
「冴羽さん、自分のせいって自覚ある?」
「なんのこと?」
「たまには褒めてあげたらいいのに」
「だぁって、こいつ、この前も火薬抜き漏れてて俺殺されそうだったんだぜ」
「それは、この前も謝ったじゃない。仕事の邪魔して、ごめんなさい」
「悪いとは言ってないさ」
「え?」
「悪いって、俺が言ったか?」
「............言って............ない......かも?」
「かもじゃなくて、言ってないの。記憶力バッツぐーーーんのボクちゃんが言うんだから、まっ違いないっ!!!」
「............」
「俺以外に、最初から完璧!なんて奴居たら会ってみたいもんだぜ。まぁ、傾向と対策、忘れんなよ」
「............うん」
「あら、ファルコンは最初から全てが完璧よ」
「美樹ちゃん、そろそろ目を覚ました方がいいぜ。目の前にこんないい男が毎日座ってるってのにさ」
「私には寝ても覚めても毎日ファルコンでいっぱい♡が幸せなの」
「はいはい、ごちそうさま。まぁ、いい奴だけどさ。んじゃ、俺もいつものね」


香の隣に座る獠は、その前に開かれた雑誌に視線を落とした。
そして読みながら、ふ~んと意味ありげに獠の口元がわざとらしくニヤリと歪んだ。
そのまま横目で黒目だけ流してきた獠に、香も視線を合わせた。


「これ読んで思い出すのは、俺だろ?」
「残念でした」
「んじゃ、誰なんだ」
「うーん、まぁ、(前半だけだと)アニキ......かな」
「...............そこ持って来るか」
「え?」
「............いや」


お待たせとカウンターの向こうから美樹がコーヒーカップを獠へ渡した。
香から視線を外し、美樹へと移した流れを香が後から追う。
最後の濁された獠の言葉に何が含まれていたのか、突っ込んで聞く勇気を香は持ち合わせていない。
98%の冗談の隙間にある残り2%の本気を探し出すなんて、まだ至難の業。


「ブラコン」
「むっ。別にいいじゃない。兄弟のいない獠には分からないわよ」


はっとした香は、恐る恐る隣に首を向けて獠の表情を確認する。
獠は涼しい顔をして、まだ湯気の立つカップに口を付けていた。
何も言わず視線を合わせて来ない獠に、香は不安で視界が揺れる。


「ご、ごめん......りょ「美樹ちゃん、豆変えた?」ぅ」
「獠?」
「ん?」
「豆はいつものよ、冴羽さん」
「いつもと違う味に感じるのは、美樹ちゃんが淹れてくれたからってことかな」
「お上手なこと」
「お褒めの言葉、どうも」


口元に手を添えてクスリと笑う美樹に、柔らかく口角を上げる獠。
二人のやり取りを黙って眺める香。


「香さん?」
「あ、あぁ、美樹さん、ごめんなさい。何の話だっけ?」
「おまえ、せっかく美樹ちゃんが淹れてくれた珈琲が冷めるだろうが」
「あ............あ、ごほっ」
「香さん、ゆっくり飲んで。どうせ暇なんだから」
「そ、そうね」
「こら、香。そこ否定しろよ」
「あ」
「「ぷっ」」


香と美樹は顔を合わせて、苦笑いしながら噴出した。
獠はそれを眺めて肩を竦めた。
香の手元に広げられたままの記事を流し読みしながら。


(そんな単純な話、信じるかよ)


と心の中で悪態を吐いていた。



***



『ふとした瞬間に思い出す』

うん、まぁ思い出さない......こともないけど。
毎日顔合わしてるから当たり前だろ?
好きか嫌いか言われたら、嫌いなやつとは住めないし
いくら託された親友の形見でもさ。だろ?
って、誰に問いかけてんだ俺は。



『危険を感じると思い浮かぶ』

仮にもパートナーと名乗っている仕事仲間でもあるわけ。
たまたま職場に危険が多いってだけで。
俺が一人で危機的状況のときは?って。
う~ん、……もしもって時でも、あいつはきっと大丈夫だ。



『夢に出現する』

それはまずない。
だって夢なんて見ねぇし。
夢に見たいかと問われると、出てこなくていい。
痛い目は現実だけでいいし、見飽きてる。



『一緒にいたいと思う』

同じ屋根の下に住んでて、毎日顔合わすわけだし?
そんな気持ちあってもなくても、居るのが普通っていや普通。
仕事のパートナーっていうにはまだまだ素人に毛が生えた程度だけど。
度胸と根性は、まぁ……まぁまぁな感じ。


これ、褒めてるわけじゃないぜ。



『話していると頬が緩む』

緩むってなんかむず痒い感じすんな。
まぁ話題には事欠かないからな、あいつ。
余計なもの連れてくること多いし。
この前も近所の祭りに行ってくるって、一人で出かけたと思ったら
入れ墨したイカツイ奴らと焼きそばとか綿菓子とか作ってたんだぜ。
ぜぇんぜん違和感ねぇの。
で当然帰りに残り物もらってそれが晩飯になったわけ。
なんで誘わねぇ、とか思ったりは微塵もしてない。



『無意識に目で追っている』

もっこりちゃんはセンサーが脊髄反射で反応するけどさぁ。
まぁ逆はあるだろうよ。
自惚れでなければ。



『異性と話しているのを見ると嫉妬する』

いやいやそれはねぇよ。
組んだ時点で女としては見ないって全国区で宣言してるんだぜ?
今更どうもこうもないって。
そうだろ?
......だから、俺は誰と話してんだ。



『異性と食事していると罪悪感を感じるーーーーー





「俺の勝手だってのに、それをあのじゃじゃ馬は......」
「こんなときに馬の話?」
「ん?あぁ、君のような毛並みのいいサラブレッドが、カウンターで一人なんてもったいないなと思って」
「面白い比喩ね。たまには一人で飲みたくなる夜もあるでしょ?女一人じゃ可笑しいかしら」
「いや、可笑しくなんてないさ。でも美女のそれは罪作りだぜ」
「そう?」
「声をかけずにはいられなくなるから」
「お上手」
「お褒め頂き、光栄です」
「慣れてる感じがするわ」
「そう見えてる?」
「えぇ、十分に」
「それは良かった。結構緊張しぃなんだよな、こう見えて」
「そうなの?人って分からないものね」
「君だから、周りの男どもより先に話かけたってわけさ」
「冗談でも嬉しいわ」
「冗談言ってる顔に見えるかい?」
「う~ん、どうかしら」
「俺が君のことを好きになりかけてる、ってこと言ったら今みたいに聞き流さないでほしいな」
「え......?」


ほら、簡単に口から出せる慣れた言葉。
俺を見る目の前に居る女は、少し遅れて口角を上げる口元を眺めて見惚れている。
いつものこと。
もともとスペックは最上級なんだから、大概の女は落ちる。
落ちないのは............。


「誰にでも言ってるんでしょう」


誰かさんには言ってねぇな。
昔みたいに冗談交じりにしても。


「ねぇ、私たちまた会わない?」
「今夜この場所で出会えたっていう思い出だけにしといたほうがいい」
「キザねぇ」
「出会ってしまったことを後悔しても、俺は責任もてない」
「その気にさせておいて突き放すなんて、ズルい人」
「そう、俺はズルいやつさ」


隣に座る女は、とても残念そうに寂しそうに小さく笑った。
薄い琥珀色が底に残るグラスをくいっと傾け、空けた。



そう、俺は卑怯で臆病者。



――――― 冴羽さん、ズルいわ。
ん?
いつまで香さんにどっちづかずな態度でいるつもり?
つもり?って、あっちもこっちもないけど。


昼下がりの馴染みの喫茶店には、彼女と二人だけだった。


もう、いいじゃない。
なにがぁ?
もう、いいのよ、二人とも。
パス1。
手を繋いだまま背を向けてるなんて、可笑しな話よ。
パス2。
お兄さんのことを気にしてるの?
......そんなんじゃぁないさ。
じゃあーーーーー
パス3、終わり。


さえっ......
ごっそさん、また来るわ。





「誰か待ってる人が居るのね」
「ん?いや」
「うそ」
「ほんと。本気の相手が居たら、ここにはいないさ」
「じゃあ、どうして時計を気にしてるのかしら」



こういう時となると、簡単にこの場を継続させる口説き文句が出てこない。
罪悪感というか、居心地の悪さを感じてしまうのは鈍器で殴られ続けたこの数年の後遺症だと思われる。


「楽しかったわ。ありがとう」


そう言って女は、カウンターの上に置いた俺の手に手を重ねた。
離れる最後の一本まで触れていた感覚を残すように名残惜しそうに。


いつもならここからが本番ってことになる。
そうしないのは、そうしたくないだけだ。
そうできないと誰かに抑止されているわけではなく。
己の意思で。


いつからだろうか。
無意識に姿を重ねるようになったのは。
誰かと比べてしまうようになったのは。
これまでの華やかな世界へ行くより、明かりの灯る場所へ戻りたいと思うようになったのは。


汚れきっていた身体に、普通が染みついて行った。
あの男に出会って基礎が構築され。
そしてあいつに出会ってからそれが加速した。
馬鹿みたいに俺をかまって。



本気の相手が居たら、ここにはいないさーーーーー
そう気が付いたから、そこにはいられなかったというのが正解だ。




獠は女が去ってから追加で頼んだバーボンのロックを一気に飲み干す。
追加したのは何杯目なのか。
あれから時計は長い針が一回りして、賑やかだった店内にも静寂が訪れ。


はぁ


グラスを傾けると、溶けきれていないまぁるい綺麗な透明の球体が優しい音を奏でた。


「たぶん好き……なんだと思う」


ふぅ


と虚ろな目で小さく独り言を呟いた。
そこに居ない誰かを想いながら。



***



「おかえり」
「.........おぇ」
「は?」
「ぎもぢ、わ゛る゛ぃぃぃ」
「ちょーっと、最悪。リビングでなんて止めてよ。吐くなら、トイレに急ぐっ!」
「............ムリ」
「ちょっと、獠」
「げふっ............おぇ」
「えっ、ちょ、嘘でしょ?」
「............げっぷ」
「えっ、えっ、やだ、まじ?本気のやつ?ちょ、ちょっと待っててよ」
「うっ」
「わーーーーーーっ!!!ちょっと待て、出すの待って、待って、待ってーーーーー!!!」
「までな゛ぃ」
「あたしのお気に入りのパジャマに吐き出そうとするんじゃなーーーーーい」
「うっぷ……」


ぐいっ


「ちょ......きゃっ」


ソファーに雪崩れ込んだ獠に腕を取られた香は、支える態勢を取ろうとしてみたけれど。
酔った大男の全体重がのしかかりそうな勢いで、重力に負けて一緒にソファーへと座り込んだ。



「ちょっと、これじゃ動けないじゃない」
「もっこりちゃんのすべすべ太もも、ぐふふ」
「誰と間違っとるんだ、オノレは」


ぺしんと軽く頭を叩かれた獠は、それでも触るのを止めない。


「叩いて抓って、じゃんけんぽん♡っと」
「どうせ綺麗なお姉さんと一緒だったんでしょうけど............バカ」
「りょうちゃん、しゃーわせ♡」
「あーぁ、スエットじゃ色気もないか。新しいの買おうかな、ネグリジェ?」
「ぐふふふふふ」


香ははっとして、頭を右に左にと勢いよく振り。
生まれたやましい気持ちを振り払った。


「うぅわっ、ムリムリムリムリ。笑われるのがオチよ」


己のことを想って発せられているのだろう言葉に、頬を緩めて一人満足する酔いどれのフリする大男。
ならば勢いではなく、真面目に告白でもしてみれば二人の仲に進展はあるのだろうか。
そんなことを至近距離で思ってみても、言葉にしないと伝わらないもので。



「りょう」
「............んがっ」
「おかえり」
「?????」
「お、か、え、り」
「............たらいま............帰り............まひた」


ふぅと、香は軽くため息をつく。


「お水持ってくるから」



こうやって触れることしか。
今は出来ない。


その声色だけで、表情が思い浮かぶ。
その表情だけで、笑顔の裏に隠す想いに気づく。


居ないと面白くない。


その存在だけで、居る意味が生まれる。
居る意味だけで、生きることができる。


こんな普通の日常が永久ループするのも悪くない。
それが普通じゃない世界のほんの一部だとしても。


この瞬間が少しずつ積み重なって行くのなら。
それはそれで面白い。


朝に目を覚まして映る賑やかな景色が、変わらなければいい。



そういや............。
さっき俺、どんな顔の女と飲んでたっけ?
思い出せやしねぇな。
............最低だな、確かに。



いや、そういうことか。



へぇ...........。
ふぅぅぅん。



案外単純なことだったんだな。



それなら。



まぁ、仕方ない。



認めるしかないかもな。





言わねぇけど。





やっぱりもう好きだってこと。




---------------------------------------------------------------


mashibaxxx様よりリクエスト頂きました。
『多分 好き… なんだと思う。』という台詞を言う獠のお話でした。

うちの冴羽さんですと、こうなってしまいました。
いかがだったでしょうか。
楽しんでいただけていたら幸いです。
会話多めのありきたりでオチもなく、申し訳なく……。
想像と違っていたらすみません。
リクエスト、どうもありがとうございました!

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ジャンル : 小説・文学

風の音(ね)に乗って


うだるような暑さと身体に籠る熱さに、思わず誰かに当たりたくなる。
刺すような日差しに手をかざして影を作ってみても、アスファルトに跳ね返された下からの眩しさに眼を凝らす。


「まったく毎日毎日よくやるわ」


相変わらずXYZの文字が見当たらない伝言板。
そのため息を横目に日課に勤しむナンバーワン。
次に来るのは、お決まりの鉄槌。
鈍器の種類はさまざまで。
それは持ち主様の気分次第。


暑さのイライラを吹き飛ばしたければ、新宿駅東口に集えっ!
とのフレコミで集客すれば、少しは飯の足しが稼げるかもしれない。
観客が得られるのは、スカッとする気持ちの涼しさか、はたまた目の前で見るリアルな恐怖に背筋が凍る涼しさか。


「暑さでイライラ倍増するのに、ムダなエネルギー使わせないでくれるかしら」
「か、かおりしゃん……重いものは……置いてきた方が……」


地面と鉄槌の僅かな隙間から聞こえるのは、頭部の潰れた瀕死の大男の力なき声。


「だ・れ・の・せ・い・で・す・か?????」
「………はぃ……ボ…キ…で……」


乗ったままの鉄槌の肢をぐりぐり押し付けられながら、振り絞った最後の力も虚しく、蚊の鳴くような声の終わりとともに大男の撃退も無事に終わり。


香は他人のフリで、その場を離れた。







「香さん、今日冴羽さんは?」
「知らない、あんなやつ」


淹れたてのアイスコーヒーを目の前に置いて、香は両手で頬杖をつく。
手の間から首を少し伸ばして、ロンググラスから頭をお辞儀させるストローの口を含んで弄んでいた。


「まぁたケンカ?」
「別にしたくてしてるわけじゃ…」


片肘を頬から外して、ストローを掴んでくるりとかき混ぜれば、重なる氷が位置を変えてカランと涼しげな音を立てた。


「なんだかイライラしちゃって」
「あら、女の子中?」
「ふふ、違う違う」
「その時は、それのせいって少し割り切れるじゃない?」
「それもそうね」


カウンターの向こうから、揶揄いを含んだ優しい声が渡ってくる。
香は美樹の声がとても好きだった。
相手の空気を読んで、話しやすい雰囲気を作り出すのが上手い。
時に励まされ、時に叱責され。
客観的に物事を把握して、いくつかの選択肢から最善を尽くす。
仕事柄周りの人間は、裏社会では名の通った人物ばかり。
端くれでも裏社会に足を突っ込んでいる己の力不足を突きつけられる時も多い。


「なにかあったの?冴羽さんと」
「えっ?ないないない。あるわけないし、何もないわよ」
「あってほしいと思ってるのよね?香さんは」
「え?」
「当たり」
「まさか、あり得ないわよ」
「否定なんてする必要ないのよ。好きな相手を求めることは恥ずかしいことじゃないわ」
「美樹さんたら」
「ほんとのことよ」


戸惑う香に真っ直ぐ視線を合わせて、美樹は微笑む。
それにつられて香も口角を少し上げた。


確かに美樹の言うことは図星だった。


「愛してる?」
「ぶっ、あ、あああああ、あい、あい、あい」
「香さん、深呼吸、深呼吸」
「あう、あう」
「はい、吸ってぇ」
「はぅーーー」
「はい、吐いてぇ」
「ふぅ」


開いた口がうまく塞がらない香の前で、ゆっくり呼吸するように同じ動きで美樹が誘導する。


「可笑しな人ね」
「急に変なこと言うからでしょ、もう!」


香は息苦しそうに噎せながら、まっかな顔で目尻に涙を溜めている。


「あら変なことじゃないわよ」
「…………」
「春頃あなた達デートしてたでしょ?」
「へっ???」
「違った?」
「う……でも獠はあたしとは気がついてないのよ。あたしって分かってたら、あんな……優しそうな顔」
「あんな?」
「女の人を見るような目で見ないでしょ」
「香さんはそう感じたのね」
「だからあれはあたしじゃないから」
「それにあの冴羽さんが、本当に気がつかないなんてことあるかしら」
「それは……たまたまでしょ。ないない……あたしって分かった時点で、終わりだって」
「そう?」
「そう」
「そっ?」
「……うん。いいのよ、あれで」


カウンター越しに前のめりで話をしていた美樹が、うーんと背伸びをして話の終わりを作る。


「そういえば、その紙袋。何か買ったの?」
「あ、これ?獠を撃退した後にデパート入ったら、たくさん風鈴が揺れてて涼しげだったから」
「あら、かわいらしい」
「安かったのよ。まぁ、今月も貧困だからなるべく視覚で涼を取ってみようかと」
「香さんらしいわね」
「ありがと」







「あっちぃ、あっちぃ」


手で顔を仰いで気持ち涼しさを演出しながら、玄関に靴を脱ぎ捨てる大男。
エアコンでそこだけは涼しくなっているだろうと期待しつつ、階段を登りリビングへと向かう。


「あ゛っ、開いてる。ってことは」


漏れ聞こえる賑やかなワイドショーの解説。
開けっ放しのリビングのドア。


「げーぇ、やっぱついてねぇ」


ブラウン管から目を離し、ソファーとテーブルの間で横たわる相棒を発見。


「よくこんなくそ暑い中で寝てられるな。付けっ放しで寝んなって、自分が言ってるわりにこうだからなぁ」


獠はテーブルに置かれたリモコンを操作してテレビを消した。


「なにやってたんだ、お前は」


香ぐらいの年頃であれば、手に取るのは流行りのファッション雑誌か小洒落たお店が載るグルメ本などだろうけれど。


「なんで銃器の本とか読んでるかね。まぁ仕事熱心なのは感心するけど」


吐かれる言葉とは裏腹に、口元が緩む。
横たわる身体を抱え上げれば、下敷きになっていた雑誌がむき出しの腕に引っ付いていて勢いよく音を立てて床に落ちた。


「ノースリーブに短パン……うーん、絶景かな」


獠は柔らかそうな膨らみに目を奪われた。


チリンチリ〜ン


「ん?こんなもの、うちにあったか?……にしても、この状況で起きたら、まずい」


リンッ


「だから静かにしてくれ。頼むから」


チリン


そっぽを向いた風鈴は、まるでその行動をからかっているように。
その下で風に小刻みに揺れる短冊は、やり取りを可笑しく楽しんでいるようで。
擬人化した視線が、なんだか居心地悪くなり。


「ったく」


香をソファーに横たわらせた。
獠はその場に胡座をかいて、香の眠るソファーの端に片肘で頬杖をつき、その横顔の輪郭を目線でなぞる。


「重いっーの」


憎まれ口を叩きながら頬杖をついていた腕を伸ばして立ち上がる。
そのまま相棒に近づき、汗で湿る甘く香る髪に軽く唇を埋めた。


「お礼はいただいとくぜ」


風の止んだ窓際で静観する観客に視線を移す。
ぶら下がる短冊にそっと触れれば、連動してガラスが擦れる音が溢れた。



「風鈴ねぇ」


……ん……また


「ん?」


フリン……とか……


「ばぁか。あれは礼儀だ、礼儀」


…………フン……だ


「どんな夢みてんだか」


香はなにやらもにょもにょ呟きながら、ソファーの背側に身体を寄せる
獠は鼻から小さくため息を吐き。


「お前さんも一時休みだな」


そう言いながら短冊から指を離し、エアコンの微弱スイッチを押してリビングを後にする。


気持ち良さそうな寝息を背に受けながら。





きめ細やかな肌に包まれた白く細い腕をたぐり寄せて、その柔らかな唇に近づく日を思えば。



トクンとひとつ身体の奥で波打つリズムに、いまひとつ乗れない己の意識に歯がゆさを覚えた夏の始まり。




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うん


ココは?
うん

分かるか?
……う、うん

でも、ココは行っていいの?
お前は行かないのか?

うー……ん
ん?

行かない……かな
ほぅ

なに?
思ってたより結構手強い

獠は行かないの?
俺がそんな簡単に行くと思うか?

……それもそうね
右に左に動いて揺さぶりをかけるのもあり

ふーん
動きは機敏にな

そんなもの?
まぁ、実践あるのみだろうな

実地検証あるとイメージつき易いわ
いまから帰ってすぐでも

えっ、いまから行くの???
すぐだろ

ココ遠いじゃない
行かせるのは得意、行くのはハジメテ

は?
あ?

あたしも初めてよ、行くの
……そうでもないぜ

ん?
いや、どうせ運転すんの俺だろ

そうだけどさ





ねぇ、ファルコン?
なんだ

向こうのテーブルの二人、気にならない?
いや

あの二人……って……
ん?

今度の依頼の作戦の確認してるだけよね?
そのハズだな

に、しては聞こえ方が……
勝手な勘ぐりはよくない

聞き取り側の願望が入っちゃうのよね、どうしても
そ……そ……

どもってるわよ、アナタ
……ゴホン

ちょっとコーヒー注いで来ようかしら
覗き見は下世話だぞ、美樹





こっちのがいいだろ?
なっ、どっちでも……いいわよ

ふーん
なによ


……じゃあ、こっち
正解

なんで分かるのよ
ちゃんと自分でそう感じるんだろ?

うん?
どうすれば良いか

うん
じゃあ、その感覚を覚えとけよ

うん
んで、夜でも忘れないこと

ん?
……いや、今のは忘れろ

なによ、気になるでしょ




んっ…………ん………
…… ぷふっ

感覚忘れんなよ


…………う………ん
ヨロシイ





……ファルコン、今のはマボロシかしら?
……さぁな

わざとよね?
たぶんな

依頼人、前にして?
……男だからだろ

……子どもねぇ
依頼人ポカンとしてるぞ

うん、コーヒー注いで来るわ
世話焼きだな





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こんにちわ。
臨時便で、短いリハビリ。
データが消滅してから、ちょっと下降気味でした。
繁忙期も山を越えたので、のんびり再開しようと思います。


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プロフィール

Author:azu
azu と申します。
シティーハンターの二次小説を書いてみたくてこの度サイトを開設しました。
原作終了前後を行ったり来たりの薄味サイトでございます。
二次の世界の隅っこでもそもそ。
No CH No Life♡
(From:2016.6.28)

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