はじめまして

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※366日はまずは、こちらをご一読ください。


◆2017年4月1日より定期更新に変更しました。
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管理人:azu
(From:2016.6.28)

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

その瞳に映るのは(4)



暗闇の世界がどういうものなのかは、己の生きて来た道を振り返ればある程度分かる。
死後の世界がどういうものなのかは、例え己が知ったとしても伝える術はない。


意識と無意識を行き来して思うことは、
どの時点で瞼を上げても下げても映る景色は黒い。


それが何かに覆われた暗さなのか
見たくないと目を反らす気持ちの表れなのか
それとも世界の全てが染まる色なのか


生きて来た道をどんなに振り返っても
遥か彼方にある意識が見下ろす世界だとしても
ここに存在しているのは、ただ一人。


日常の隣に命奪われる事態があって、いずれその隣を受け継ぐの自身。
非現実な他人事と思いたい一方で、それは紛れもない現実。
絶望の淵だと思っていた場所は、その途中で。
底なしの闇に足を掛け、転がり落ちてしまえば最期。
背中を押されなくても、意志さえあればどちらにでも傾く。
不安定な揺らぎで動く振り子なら、放って置いても安定する。
そこに意志はなく、ただただ中立を目指す。
でも不用意にその揺れを押せば、保たれていた均等は途端に崩れて歪む。


崩壊への引き金は、何だったのかなんて今さらな話。
侵された純真の歯止めがかからない暴走は、自身が最も愛しむ相手に向けられた。
本人も無意識のうちに、その激情が正義だと曇りなく信じて。
跡に残る悲しみも憐れみも蚊帳の外に放置して。
ただただ、その現実を終結させるために。
狂気の矢を、その息子へと放ってしまった―――――。





絶対的存在への絶大なる信頼が無残に放棄された後に陥る救われようのない虚無。
虚ろな意識の下で、このままこの命を手放してしまっても涙を流す者はないと鼻で笑う。


これまでに付けられた完治はしない傷痕。
いままさに自身で付ける見える傷痕。
手を離された一刹那で深々と負った見えない傷痕。


癒えない痕に自ら塩を塗り押し込む。
それでも感じない痛みは、どうすれば治癒するのか。
終わりのない独り相撲に途方に暮れる。
一人では答えの出ない、誰も応えてはくれない未来に希望は持てない。


結局何のために生まれて来たのかという問いに対する答えは
自身で見つけるしかない。







左足を犠牲にして救われたあの日以来、獠は更なる鍛錬を重ねていた。
海原はそれを嬉しそうに目を細めて眺めていた。
時に優しく時に厳しくという塩梅は的確で、獠の意識と無意識を同時に刺激する。
近づいて離れての距離感も、冷たさと熱さの狭間を行き来して引き付ける。


「銃の腕はあるが、ナイフの使い方がまだだな。それでは急所を確実に突けても相手が息絶えるのに時間がかかる。それを長引かせるのも一つの手だけどな」
「やり方を教えてくれ」
「焦らないことだ、冷静さを欠いた者が負けだ。片足のない俺の方が優位に立つ場合もある」
「分かってる」
「まぁ、こんな状況下で冷静さを継続させる方が難儀だ。それでも熱に侵されてしまっては、命を落とす危険度は上がる」


(どうやったら、オヤジに追いつけるんだろう)


「どうした、リョウ?」
「あぁ」
「シンにまたこっぴどくやられたみたいだね」
「これも訓練」
「まぁリョウがここに来た時からシンは興味深々みたいだったからね。最近じゃ、リョウの方がシンにご熱心みたいだけど」
「変な言い方は止めてくれ。俺は単に人としてオヤジを尊敬してる」
「見ていればよく分かるよ、それは」


隣で笑うアメリカ人には、本土に残してきた娘が居るという。
目に入れても痛くないほどの溺愛ぶりに周囲も呆れるほど。
胸ポケットに入れられた家族で映る写真には、見た感じ獠と近い年頃にしてはたっぷりと色気のある赤毛の少女が満面の笑みでその父親と腕を組んでいた。


「結構可愛いじゃん」
「そりゃあ自慢の娘だからね。でもリョウには会わせないよ」
「なんでだよ」
「自分の胸に手を当てて聞いてみなよ」


こうか?と疑いもなく己の胸に手を当てる様子は可笑しなもので。
その大人顔負けの体格や態度とは裏腹に、稀に現れる子供っぽさ。
本人が意図しての行動ならば完全に周囲は欺かれていることになる。


「そういうところが堪らないんだろうね。知能は格段に高いのに」
「何の話だよ」
「いいや、別にこっちの話さ」


ちぇっと小さく舌打ちしながら、獠は海原を追って射撃訓練へと向かった。



獠があんな顔を見せたのは、犠牲にした足の跡を確認した時が最初で最後だった。



04_少年獠2



***



屋根だけのテントの下に並んだテーブルの一角に座る海原に、獠が近づく。
コーヒーの入るカップを片手に見上げる空は青かった。

「オヤジ」
「なんだい、獠」
「俺はオヤジのようになれると思うか?」
「どうした突然」
「…………いや、何でもない。忘れてくれ」
「獠」
「ん?」
「人生には限りがある。しかし限りある中でも可能性は自分次第で無限になる」
「……そうだよな」
「だが、ずる賢くいることも大事なことだ」


隣に座り考え込む姿の獠を横目に、海原は持っていたカップをテーブルにそっと戻した。
片手で頬杖を突いてテーブルの木目をなぞりながら何を考えているのかは分からない。
右へ左へと揺れ留まらない視線は、うまく言葉に出来ない廻る想いを一つ一つ整理しているようで。
静かに眺めていた海原は、ある一点で動きを止めて静かに顔を上げた獠と目を合わせた。
理解したようにゆっくりと口角を上げた獠の肩に軽く手を乗せて立ち上がる。

「もう一杯飲もうと思うが、お前もどうだ?」
「俺が淹れてくるよ」
「そうか、すまんな。じゃあ、濃い目で頼む」
「じゃあ俺も」

ふっと口元を緩めた海原は置いたカップを手に取って、立ち上がった獠に手渡した。
テントから出る獠の逞しい後姿を眺めながら、ささやかな幸福感に浸っていた。







あの男を殺したくても殺せなかった。
いつのまにか精神を束縛され、気が付けば薬を投与されていた。
騙し裏切られ己の想いを逆手に取られ、死を意識する世界へ落とされたというのに。
自分よりも大人な男たちに羽交い絞めにされながら敵意の先に見えたのは、幼心に初めて瞳に映したその姿。
育まれた日々の記憶と想い、それに応えるように必死に追っていた背中。
その対価となる愛情が確かにそこにはあったから。
差し伸べられた救いの手の温もりは幼心に強烈で、引かれながら重なる熱を辿ることが生きている証だった。
俺を何者かと深く探ることなく、ただ傍で。
常に厳しく、時に優しく。



目の前に立つその男と近距離で対峙しているにも関わらず。
己の頭上では少ないながらも温かい記憶が螺旋状に繋がる。
ちぐはぐな感情に捕らえられた腕の緊張が乱れる。
進むべきか、止むべきか。



迷いながら下した手の行方をじっと見つめる男は不気味と笑っているようにも見えた。
振り切って一線を越え手離してしまった己の清らかな感情をそこに映すかのように。





そしてその数日後、海原は一人忽然と姿を消した。





***



一つの灯火が消えてから長らく続いた暗闇は、抜け出すことなくそこにあった。
当たり前にそこにあるから、そこにいる。
意思なんて関係無く、纏う薄暗さに身を隠しただ日々は過ぎて行く。


「何があっても命を削るような行為を優先してはいかんよ。お前さんのことを気に掛けている人たちが居ることを忘れんように。もちろん、わしも含めな」


ベッドの横で何度もそう念仏のように耳元で呟かれた。
麻薬が抜けきれず浮遊する意識に錯乱しては、縛り付けられたまま暴れた。
正常に意識が戻るひと時にも。
だから何だと正直思っていた、その時は。


空気があるから息を吸って息を吐く。
食いものがあるから腹を満たして出す。
女が跨ぐから精を満たす。


「誰かのために生きることも喜びの一つになればいいがの」


誰かのためになんて思える日が来ることはない、もう二度と。


「人生には限りがある。しかし限りある中でも可能性は自分次第で無限になる」


そう男が言ったことがある。


けれど


結局は弱い者は去り、強い者が生き残る。
命ある限り、それが尽きるまで。



それがループする毎日を過ごすのならば―――――





どうか願わくは、無法者には制裁を。





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く、暗い…(笑)
ちょっとした浮遊感が出せればなぁと書いておりましたが…なかなか難しく。

何よりお話よりもイラストを楽しんでいただく回でした( *´艸`)♡
前回のお話を読んで描いてくださいまして。
mashibaxxx様、素敵なイラストありがとうございました(*´ω`*)
このようなお話の途中で申し訳なく思いつつ…とても嬉しかったです!



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心のストレッチ




それは、とある事件に巻き込まれて囚われた依頼人を救出した獠が、敵さんのアジトに仕掛けたトラップに向かってピンホールショットを決めて、横に居る私の方を向き目が合った時だった。


「惚れるなよ」

(何言ってんだ、俺)

「そんなわけないでしょ」
「カッコよくて痺れるぅとか」
「ならないわよ。見慣れてるから」
「あ~ら、そっ」
「美女の依頼人に良いとこ見せたかっただけでしょ」
「あら、バレてた」
「バレバレよ」


案の定、助けられ獠に肩を抱かれている依頼人は桃色の視線を獠に向けていた。
獠に惚れた彼女は、私に獠との関係を確認してきて驚いた。
獠が隣に座るリビングで、正々堂々と真正面から。


「わ、私たちの関係?って、ねぇ、獠」
「何なの俺たちの関係?って、なぁ、香君」


助けを求めた私に、輪を掛けて追いつめて来た。
これは冗談でいつもの冷やかしなんだろうと思ったけれど、幾分声のトーンが低かったことが気になった。
彼女の問いに対する答えを聞かれているのか、自身のことを聞かれているのか判断が付かなかった。


「香さん、どうなんですか?私は本気です」
「あー……、あははははっ。えっと、家政婦兼仕事のパートナー!」
「本当にそうなんですか?冴羽さん」
「本人がそう言うなら、そうなんでないの」
「じゃあ、私と付き合ってもらえますか?」
「もっちろ~ん♡ボクちゃんなら、だぁい歓迎。依頼も片付いて綺麗さっぱり。今宵は二人のもっこり初ナイト!…………って、あり?香ちゃん?」
「…………好きにすれば。依頼料は頂いてますから、プライベートの邪魔はしないわ」
「へっ?!」
「晩御飯は外食なんでしょ。伝言板確認に行ってくるから、後はお好きに」


業務連絡の定型文でも読むような事務的な言い方で言葉を並べながら、香は顔色一つ変えずに部屋を出て行った。
依頼人だった美女は張りつめた空気が広がるリビングの真ん中で立ち尽くしたまま、それ以上は言葉を挟めずに驚いた表情で出口を見ている。
獠は彼女には見えないようにハンマーに備えて虚しく構えた態勢を戻して、何匹も苦虫を噛み潰したようなしょっぱい表情で窓の外を眺めていた。







それは、とある日に絵梨子さんとの夜会に出掛けると化粧台で準備をする香が、ほぼ出来上がった化粧にチークを足しながら、開いたドアに背を預けた俺の方を振り返り目が合った時だった。


「ふふ~ん、惚れないでよ」

(何言ってんだろ、私)

「だ~れが」
「ふ~んだ」
「なに?俺を誘ってんの?香ちゃん」
「だとしたら?」
「おっと」
「冗談よ」
「だろうな」
「着替えるから扉閉めてね」
「あれは忘れんなよ」
「うん。発信機付きのブローチでしょ」
「それそれ。教授も試したいって言ってたぜ」
「試すも何も、事が起こらなければ試せないと思うけど」
「そうなって助けに行く身にもなってみろよ」
「ごめん」
「まぁ超小型なのに鮮明に声も拾うらしいから、試しに店で声入れてみたら」
「え、会話まる聞こえってこと?」
「そんな野暮な代物じゃねぇよ。横の方に小さなスイッチあるだろ?聞かれたくない話の時は切っとけばいいさ」
「あぁ、うん。これね、分かった」
「しっかし女の夜会は、会話がエグそうだな」
「う~ん。それなりに?どんな話するか聞きたいなら、スイッチオンにしとくわよ」
「いやいい。絵梨子さんとする俺の話はだいたい予想がつく」
「そぅ?」
「あぁ」


そう言って獠は部屋の扉を閉めて、自分も飲みに出掛けるために自室へと移動した。
程なくして玄関で鉢合わせした二人。
香が先に靴を履いている後ろから、獠が階段を降りて来た。


「ん~ちょっとずれてるぞ」
「え?あ、そ、そう?」
「ちょい」


玄関に腰を下ろして座る香のすぐ横に、獠が腰を屈めて首元に付けたブローチを探る。
香は距離の近さで直視できずに、前を向いたまま。


「ほれ」
「あ、ありがと」
「お前、何か付けてる?」
「ん?う、うん。絵梨子から貰ってた香水。普段つけないから、変かな?」
「いや。今日はプライベートだろ?」


獠の声が近いのは、まだ香の隣に腰を屈めたままだから。
すっと香水の香りを嗅ぐ息が聞こえる距離。


「ち、近すぎない?」
「じゃあ、そっちが離れれば?」
「そう言うそっちが離れればいいでしょ」
「さっきは香ちゃんから誘ってたくせにぃ」
「あー……、あれはほらノリよ、ノリ。獠だって本気になんてしてないでしょ」

へぇ

「生意気なこと言っちゃって」
「じゃあね。あんたもどうせ出掛けるんでしょ」


早く遠ざけたいと、香は立ち上がり玄関を出ようと急いだ。
この胸の高鳴りを聞かれたくないと。


掴まれた手首は思ったよりも拘束力が強くて驚いた。
掴んだ手首は思っている通り細くて本気で握れば折れてしまいそうだった。


離して


そう言われて、獠はハッとして我に返った。


「俺は構わないぜ」


え?


「なぁんてな」
「…………」


獠の声だけが空虚な空間に滑稽に響く。
続きを濁した獠は、拘束を緩めて両手を上げ茶化した。
そして片手で香の肩に触れ、背中を押して玄関を出るように促す。


「遅れて俺のせいにすんなよ」
「しないわよ、バカ」
「どうだか」
「じゃあ、そうしとくわ」
「怖えぇ」

ふふっ

「なんで笑ってんだ」
「ん?ははっ。分かんないけど、なんか可笑しくて」
「…………」



一定の低いトーンで放たれた言葉は、何だか物悲しく響いて聞こえてしまい。
その香の口元は、自嘲めいた笑みを浮かべているように見えた。


「随分勝手なこと言ってるよな」


獠は扉が閉まるのを確認して、そう小さく呟いた。


一旦離した手をもう一度奪うことはできなかった。
そっと肩に触れて促すことしか。


「獠のばか」


香は閉めた扉に背を預けて、そう小さく呟いた。


そうやって他人のせいにして、身体の中の不安定な揺れを隠すしかできなかった。
優しくされるのは得意じゃない。
だけど優しい嘘なんて、もういらないのに。



惚れるなよって揶揄い半分で言われても
正反対の言葉を言い返すしかできない


惚れないでよと試し半分で言われても
正反対の態度で突き放すしかできない



でも



もう遅いわよ
もう遅せぇよ



だってもう



誤魔化せそうにないから。





運動不足の二人の心は、ちょっと刺激されるだけで激しく軋む。
でもその哀しい反動に耐えきれずに、呼吸困難を起こして悲鳴を上げていた。


言葉の奥にひた隠しにしている本音が溢れそうになる。


こんな子供じみた茶番は終わりにしてと。
もう息苦しくて、この胸の痛みも限界だと。



そう叫んでいた。



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いつ頃を想定して書いたというわけではないんです。
ですので、そこは読んでくださった方のご想像にお任せいたします。


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拍手御礼と雑記


本日も隅っこへようこそおいでくださいました。
足を運んでいただきありがとうございます。
来たよーというお気持ち(訪問者数のアップ、拍手など)は、勝手に嬉しく受け取っています。

最近は御本の販売も熱気があって嬉しいです。
描き手様、書き手様の作品が手元で愛でられるのは読み手としては至極幸せで。
充実した時期にCH再熱して良かったなぁと思う出来事の一つです。
サイトだけお持ちの方の御本も読んでみたいなとどこかで心待ちにしていたりします。
労力を掛けて製本してくださる方に感謝の気持ちでいっぱいです。
大切にしたいと思います。

たまにこの隅っこを見つけてくださった新規のお客様でしょうか。
366日を最初から目を通してくださってる方もおられるようで、嬉し恥ずかし穴を掘る勢いでございます。
文章の練習と謳っておりますので、書き直すことはありませんが読んでもらえて感謝いたします。
(他が楽しくて放置して申し訳ありません…そのうち戻りますので…)

早いもので当サイトも来月で1年となります。
記念に…何を、しましょう…迷い中です。
考えが纏まりましたら、こちらでお知らせいたしますね。

実はお話は少し先まで準備してあるのですが、推敲中にございます…自分なりに…。
定期更新に変更させてもらってから、日常の合間にするそれが楽しくて。
薄味とは言えせっかく読んでくださるのでしたら、少しでも楽しい時間を過ごして戻っていただけたらいいな、というのが心情です。

高尚なお話や濃いエロなお話は技量が足りなさ過ぎて、憧れのまま…。

相変わらず薄塩味サイトではございますが、引き続き可愛がっていただけたら幸いです。

って1周年の締めみたいなこと書いておりますが、またきちんとその時に(*´ω`*)

それでは、また来週お待ちしておりますね。




以下、拍手コメントの御礼になります。


るるぶ様♪
新しいシリーズに反応してくださってありがとうございます。
その後も更新がスローペースになっておりますが、楽しんで頂けているでしょうか。
最初考えていた展開と変わって来ていて、自分でも驚いておりまして…そして最後を先に書いているという。
さてどうなることやら、お待たせして心苦しいのですが気長に見守っていただければ幸いです。
コメントどうもありがとうございました。



ココ様♪
安定の面白コメントに爆笑です。私のコリも解してもらえました~。
会話のテンポは詰まらないように気を付けて何度も読み返しているので、そこに反応してくださってとても嬉しいです。
イチャラブも好きなのですが、微妙な距離感の二人も同じぐらい好き…7年目も何やっているんだいというお話でした。
来週UPする予定のお話のタイトルは、ココさんのコメントからヒントをいただきました。
コメントどうもありがとうごいました。



PIN様♪
素直じゃないのがウリ?なんでしょうか(笑)
コメント拝見して、そうかも~と気が付きました。
いつかチャレンジしてみたいスパダリな冴羽さん。
好んで香ちゃんに振り回される冴羽さんが好きだったりします。
スパダリ→スタバリ(単なる読み間違い)→スタバ→スナバ→サエバと変換してしまったアホです。
原作30周年、アニメ30周年と終われば、自然と熱は冷めていくのかもしれません。
その時はそのままROMに戻ってしまうかもなぁと思ったりもしています。
コメントどうもありがとうございました。



mashibaxxx様♪
御本を読ませていただいて、熱が冷めやらずに…ついお熱ものを…。
新しいシリーズも反応してくださってとても嬉しいです。
当シリーズは冴羽さん含め男性登場人物をカッコよく書いてみたいなぁと、それが少しでも伝わっていれば。
こんなのもあるかもねぇと気長にお付き合いいただければ幸いです。
一話が短くて申し訳なくも思いつつ、今後一気に進めたらなぁと展開を思案中でございます。
足を運んでくださって感謝いたします。
コメントどうもありがとうございました。



みか坊様♪
気持ちは落ち着かれたでしょうか。
と申し上げている間にAHが終わるという…心中お察しいたします。
AH一巻は衝撃的でしたね、本当に。
CH6年とAH17年、約3倍の年月を掛けた最後がどうなるのか期待と不安が入り混じります。
冴羽さんに会えなくなるのはとても寂しいですが、最後まで陰ながら見守っていたいと思います。
幼稚な書きものを読んでくださってありがとうございます。
(作品というにはおこがましいので)






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can't stop fallin' ......




初めて会った時から、彼女は他とは違っていた。
駆け引きばかりの濁った人生に、駆け引きなしで真っすぐに。
淀みのない勝気な瞳で見つめられては、汚れた心を見透かされているようで思わず目を反らした。
二度目に会った時、彼女は俺みたいな男言葉を使っていた。
強がって見えたあの頃のように。
出会った頃の幼さを残したまま。


「なんだ、寝てんのか。なぁんでその狭い方向くかね」


寝ている隣に腰かけると、革張りのソファーがギシリと音を立てて軋んだ。
夕暮れの静寂なリビングは、預かり者の気持ちよさそうな寝息と保護者の気怠そうなスリッパ音のみ。
獠は付けっぱなしのテレビを消し、横たわってソファーの背側を向いて体を丸くして眠る香の横に居る。
彼女がここに来て、まだ1年も経っていない。
4階に住んでいるはずなのに、気が付いたら毎日この辺にいる。
仮にもパートナーとはいえ、仕事もないから自虐的に「メシスタント」と言って何かと居座っている。
ただその少しの間にこのリビングも様変わりして行った。
綺麗に整えられたテレビ台、ごみの乗っていないテーブル、埃のない床、定期的に洗われるカーテン、毎日空気が入れ替えられる部屋は、心地よい風が入ると気持ち良かった。
獠は静かに視線を動かしながら部屋全体を見渡して、最後に己の横にある香の顔に戻した。


「静かだな」


独り言なんて言ってる自分に驚く。
何を期待して帰って来たんだろうか。
いつものような騒がしい出迎えを期待していたなんてことではない。


「寝てる姿は、……色気全くなぁぁぁしっ」


最初に家に上げた時は、気配バレバレで俺を追って来た怖い者知らずの親友の妹。
さすがに腰を抜かしたままだと後から殺られて槇村に泣かれては困ると置いては行けず。
どうせ放って置いてもまた俺を探るだろう、たぶんしつこくと思って連れ帰った。
槇村がひた隠しにしていた秘密を、香は当に知っていた。
自分より他人が優先で、不安なくせに兄の心配をして。
好奇心からとはいえ見ず知らずの俺をつけて来るあたり、兄が考えているよりずっと妹は無鉄砲で、でも賢くて、でもとても強がりに感じた。
泣きながら仕事に付いて来て正直面倒だと思ったけれど、興味本位で足を突っ込むなら止めておけと警告も兼ねて連れて行ったわけで。
気絶された時はやり過ぎたかなと思ったけれど、それが事実だから仕方ない。
全員急所は外したから実際の殺しを見せたわけでは無いし、後をどう判断するかは本人次第。
もし俺が教えたことが槇村にバレたらパートナーを辞められても、一人に戻るだけ。それだけだった。
俺なんかに構わずに記憶から消して、あの兄妹は別の幸せを見つければいい。そう思っていた。
クーパーの助手席で眠る姿を見れば坊主じゃないことは明らかで。
朝陽の当たる整った横顔は綺麗だった。


「あくまでも黙ってれば……の話な」


明るく凶暴で人懐こくて肝が座ってて、包丁捌きは大したもんだけど銃の腕はハチャメチャなど素人。
あれで死人が出ないのは本当に奇跡に近い。
でも万が一でも人殺しなんてさせられない、だって大事な預かり者だから。
そうあくまでも一時的な。


「なんか、つまんねぇな」


お―――ぃと小声で言いながら、獠が両手で香の頬を軽く引っ張ってみるも、熟睡していて起きそうにない。
音のない部屋で時間を持て余してしまう。
起きていれば揶揄って反応を楽しんで遊べるのに。
この持て余す時間に、以前だと何をしてたんだっけ?と頬を引っ張るのを止めて、獠はしばし考えを巡らせていた。
手を離しそのまま頬をつついて、張りのある白い肌の弾力を楽しんだ。


ただいま


普段はいちいち小言を言われるのが憎らしくて、おぉとか一言で済ましているけれど。
寝ていて聞いてないなら、今のうちに言っといてやろうと。


そのままプニプニ触っていると、香の口元がにへら~とだらしなく緩んだ。
どんな夢を見ているのか、幸せそうな表情から察するにきっと食べ物かアイドルのことだろう。
いや、たぶん花より団子だな。お子ちゃまは。


う―――……んっ


獠は覚醒し始めた香から離れて席を立ち、入り口へと向かった。
良きタイミングを見図らって、再びリビングへと入る。
先程とは違い余計にスリッパ音を立てて。


「あぁ、お帰り」
「おぉ」


寝ぼけ眼の香が伸びをしながら欠伸をしている。
声のする方に顔を向けてはいるけれど、薄暗くなりかけたリビングで焦点が合ってないようで。


「早かったな」
「そうか?もう結構な夕方だぜ」
「あ、そんなに寝ちゃってたのか」
「で、飯は?」
「え、ごめん。今から」
「んじゃ、俺のは必要ねぇから」
「どっか行くのか?」
「なんだ?寂しいとか言うんじゃねぇだろうな」
「言うわけねぇだろ、バカ。早く行っちまえよ」


寝起きでも立派に嫌味事は言えるらしい。
言わせているのは、……まぁ、俺か。

そうは思っても獠に反省の色は見えない。
寝癖が付いて豪快に跳ねている香の前髪をニヤつきながら凝視していた。
若干視線が合わない獠を不審に思う香。


「何見てんのさ」
「いや、前髪がウルトラの父みてぇだから」
「母じゃなくて父かよ」
「チチじゃなければ、牛魔王ってとこか」
「それアニメ変わってんじゃん」
「か、アトム」
「俺ならウランだろ」

(一旦乗って来るんだな。律儀だね、香ちゃん)

「逆立ってる系を探したらそうなっただけ」
「っていうか、なんで全部男の方なんだよ」
「香の性別に丁寧に合わせて差し上げたんだがな」


「こんのぉっ!!」
ぎゃんっっっ!!


勢いよく立ち上がった香は、獠の足を思いっきり踏みつけた。


「あにすんだよっ。いてーだろっ」
「獠が悪い」
「足の甲ならまだしも、指先の絶妙なとこ踏みやがって!」
「ざまぁみろぉ。飯作ろ―――」


電気の点いていない部屋は、更に暗くなってしまっていた。
香はリビングを出る手前で電気のスイッチをオンにして、獠の方へ振り返った。


「でも帰って来るんだろ?」
「さぁな」
「ちゃんと帰って来いよ。依頼いつ入るか分かんないだろ」
「人に指図されるのは好まねぇ」
「別に指図はしてない」
「じゃあ何だ?」
「単なる……業務連絡?」
「自分で分からんことを、人に問うな」
「相棒を心配しちゃいけない法律なんてないだろっ」
「法律ねぇ。ガキの単純な発想は可笑しなもんだ」
「どうせガキだよ。獠だっておやじじゃん」
「ガキに俺の大人の魅力はまだまだ勿体ない」
「分かりたくねぇよ。そんな女好きのたらし野郎のことなんか」
「寝起きでも威勢だけはいいのな」
「もう、いちいち突っかかるなよ」
「それはそうと、よだれ垂らしたままだぜ」


香は咄嗟に長袖の端で唇を拭った。


「心配すんな。ここは俺んちだぞ、イソウロウ」


そう言って獠は香の頭をぐしゃぐしゃと掻き乱してリビングを後にした。
乱した後、ご丁寧に跳ねた前髪を立て直してから。


「しっかり食えよ。ミニ悟空」
「……それ孫悟飯だろ」
「怒ると戦闘能力が上がるのそっくりだろ、ボッチャン?」
「むっ……(否定できない…)。怒らせてるのは獠だろ」
「まぁ、彼の場合、原因は香みたいなヤキモチではないんだろうけどもなぁ」
「(ぜぇったい揶揄われてる)けど、なんでそんなに詳しいんだよ」
「(あら、話反らしたな)ボクちゃん、博学なのよん」


残された香は乱れた髪をギュッと掴んで元に戻しながら、んじゃなっと片手を上げて玄関へ向かう獠の後姿を見送った。


「なんだよ。変に優しくしやがって。一人で食べるのだって慣れてる」


今しがた点けたリビングの電気のスイッチをオフにする。
そして姿の見えなくなった獠の残像を映しながら、キッチンへと移動した。


「…………せっかく安売り肉たくさん買ったから、すき焼きにしようと思ったのに。こうなったら、全部食ってやるぅ............」


ピッコロさん、だ〜いすき


「……なんてな。スケコマシ度は、ある意味、地球外生命体だしな、あいつ」


さっめしめしっ!と、香は腕まくりをして壁に掛けてあるエプロンを手に取り、冷蔵庫の扉を開けた。



***



獠は玄関を出て、1階へと呑気に降りて行く途中。
リビングでのやり取りを思い出して、ふっと息を吐いた。


「相棒ねぇ。いっちょ前に本気で俺に刃向かうこと言いやがって。可笑しな奴」


ちゃんと帰って来いよ

なんて言われて、胸の奥の奥辺りが少し浮ついたのは気のせいだろう。
俺を待っている女も他に居るわけで。
天秤にかけても答えは分かり切っている。
あっちから寄って来るから仕方ない、悪いがそっち方面は不自由していない。
それは単にゲーム、互いに一晩のお遊びとしての場合のみ。
割り切った関係が後腐れなくて楽だから。
情なんて持ってしまっては、相手の命が保証できない。
相手の人生を丸ごと受け止めるなんて覚悟は俺には難しい。
奪うことばかりをしてきた人生。

「愛する者を死ぬことでしか守れない」

かつてのパートナーはそう言いながら息を引き取った。
結果的に命を奪った俺の腕の中で。
俺みたいなならず者には深入りしない方がいい。
一匹狼がお似合いだ、そう思っていた。
ここに流れ着く来るまでは。
お節介な兄妹に出会うまでは―――――


けれど

いつも図々しくあそこにいるあいつが……
あんなに強がって言うのなら、帰って来てやらなくもないけれど。


「温いのは、柄じゃねぇぜ。全く」


その言葉とは裏腹に背中から押される温かさに、もどかしくもむず痒くどこか安心する自分がいた。





兄の命を奪う原因を作ってしまった俺に、ある日あいつはこう言った。


「見た目は頼りないけど、俺のアニキは人を見る目は確かだぜ。アニキが信じてるなら、俺も獠のこと信じるよ。アニキは獠みたいに変態じゃないけどな」
「…………」
「ん?どうしたんだよ、獠」
「いや、シスコンにブラコンと似た者兄妹だなと思ってさ」
「だって、俺アニキ好きだし」
「頼りになる奴だぜ。お前のアニキは」
「だろ?」


淀みのない勝気な瞳で俺を見つめながら、爽やかに笑っていた。
アニキ、アニキと、今でも隣に居るように、過去の話になんてしないで。

信じるよ

他愛ない会話の中の何気ない一言であいつは言ったのだろうけれど、俺にとっては忘れられない生温かい衝撃だった。



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香ちゃんはいつぐらいから客間にお引越ししてきたんでしょうね。
年代的に悟飯くんはまだ登場してませんね…へへへ。
又聞きですが…ジャンプ展、いいですねぇ。(←指を咥える)
大都会が遠い…ので勝手にコラボしてみました(;´∀`)
っていう気持ちが前のめりで自己主張が強かったお話かもです(陳謝)


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azu と申します。
シティーハンターの二次小説を書いてみたくてこの度サイトを開設しました。
原作終了前後を行ったり来たりの薄味サイトでございます。
二次の世界の隅っこでもそもそ。
No CH No Life♡
(From:2016.6.28)

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